Js.バッハ
バッハといえばオルガンなどを中心とした器楽の作曲が有名ですが、教会での活動を中心としていたこともあり、カンタータも数多く作曲しています。教会の行事のために月に一曲ずつ作曲していた時もあったといいます。
カンタータとは、オーケストラの伴奏がついた歌曲です。独唱、重唱、合唱で構成され、内容は劇的ですが、オペラのように演技をしたり衣装を身にまとったりはしません。
カンタータには教会カンタータと世俗カンタータの2種類があります。よく知られている『主よ人の望みの喜びよ』は、教会カンタータ『心と口と行いと生活』の中に含まれる曲です。
バッハは、聖トーマス教会のカントルとして活動をしていた時に、教会や貴族の前だけではなくコーヒーハウスで一般の市民を前にして演奏をすることが度々ありました。
コレギウム・ムジクムと呼ばれる団体を率いて週に数回演奏していたそうです。
このころウィーンではコーヒーが流行し、コーヒーハウスの数も増えてきました。
しかし、コーヒーの流行の反面、女性がコーヒーを飲むことはあまり好ましく思われていませんでした。このような風潮に対して、反論するような詩が現れてくるのですが、そのピカンダーの詩にバッハが曲をつけたものが、コーヒーカンタータといわれています。
このコーヒーカンタータは、ライプツィヒのコーヒーハウスでバッハによって初演され、現在ではバッハの世俗カンタータの中でも最も有名な作品となっています。